American Airlines:B777-300ER Exterior
この記事では、アメリカン航空のファーストクラスとビジネスクラスの様子を紹介します。
アメリカン航空は、JAL/日本航空と同じワンワールドに加盟するアメリカの航空会社。USエアウェイズとの合併等を経て、現在はユナイテッド航空、デルタ航空とともに米国三大エアラインのひとつとして世界各地の都市に就航するメガキャリアです。
Route Map:LHR - DFW - GRU
今回は、ロンドンのヒースロー国際空港(LHR)発ダラスフォートワース空港(DFW)着、および、DFW発サンパウロのグアルーリョス国際空港(GRU)着の2区間に搭乗しました。
いずれもワンワールド世界一周航空券(ファーストクラス・4大陸)で発券しましたが、DFW→GRU区間は希望の日程でファーストクラスの空席がなく、ビジネスクラスで発券しました。そのため、幸か不幸か、ファーストクラスとビジネスクラスの両方を体験することができました。
- LHR→DFW:AA079便 ファーストクラス
- DFW→GRU:AA963便 ビジネスクラス
シート&設備&アメニティ
シートマップ
American Airlines:B777-300ER SeatMap
画像引用元:SeatGuru Seat Map American Airlines Boeing 777-300ER (77W)
今回の機材は、アメリカン航空の旗艦機であるボーイングB777-300ER。
同機は長距離国際線を中心とした主要路線に投入されています。
座席数はファーストクラス8席、ビジネスクラス52席、プレミアムエコノミー28席、エコノミ―クラス216席(エクストラシート含む)の合計308席、JAL(244席)やANA(212~264席)と比べて多め。
これは、ビジネスクラスのシートがリバースヘリンボーン(やや斜めを向いた座席)にしたり、エコノミークラスのシートピッチが狭くするなど、多くの座席を確保できる工夫をしているためです。
上に掲載したシートマップの通り、先頭にファーストクラスがあり、その後方にギャレーを挟んでビジネスクラスエリアが2区画あります。ビジネスクラスの後方区画はエコノミークラスの乗客が通行するため、落ち着いたボーディングタイムを望むなら前方の区画(8席)がおすすめです。
ファーストクラス
American Airlines:B777-300ER Firstclass Cabin
American Airlines:B777-300ER Firstclass Cabin
American Airlines:B777-300ER Firstclass Cabin
ファーストクラスキャビンの配置は1-2-1。
シートは一般的な正面向きのタイプ。
写真からご想像頂ける通り、JALやANA、シンガポール航空、中東御三家をはじめとした、5つ星&4つ星のエアラインのような高級感はありません。
シートの座り心地は悪くありませんが、通路と座席を隔てるパーテーションがなく、プライベート感がありません。中央席でもある程度プライバシーが保たれる設計だとより良いと感じました。
また、ファーストクラスには珍しく頭上に収納棚がありますが、この他の収納スペースは少なく、不便に感じました。
American Airlines:B777-300ER Firstclass Cabin Control Panel
シートの向きや角度は、座席横に設置されたコントロールパネルを使用して操作します。タッチパネル式で先端技術を使用していると思いきや、パネルの反応が鈍くて使いづらかったです。
American Airlines:Firstclass Amenity Goods(LHR→DFW)
革製で柔らかく、普段使いもできそうなアメニティポーチは、アメリカ発祥のファッションブランドのCOLE HAAN(コール・ハーン)製。
American Airlines:Firstclass Amenity Goods(LHR→DFW)
ポーチの中身は、アイマスク、歯ブラシ、ソックスなど一般的なアイテムが揃えられています。
この他、マットレスと掛け布団、枕、パジャマが用意されています。就寝時など必要な際にベッドメイギングもお願いできます。
ビジネスクラス
American Airlines:B777-300ER Businessclass Cabin
American Airlines:B777-300ER Businessclass Cabin
American Airlines:B777-300ER Businessclass Cabin
American Airlines:B777-300ER Businessclass Cabin
続いて、ビジネスクラスキャビン。配置はファーストクラスと同様の1-2-1ですが、シートのタイプは、通路を背にして斜めに配置されたリバースヘリンボーンです。
キャセイパシフィック航空のエアバスA350-900とほぼ同じ構造なので、おそらく同じシートメーカーだと思います。座り心地は良かったです。
American Airlines:B777-300ER Businessclass Cabin
American Airlines:B777-300ER Businessclass Cabin
足元にスーツケースを収納するスペースはありませんが、リモコンの裏、テーブル下、通路側肘掛の下、本棚、合計4カ所に収納スペースがあります。
シートは、ビジネスクラスとファーストクラスの差はあまりないと感じました。ファーストクラスの中央席よりも、収納が多く座席が窓側に向いていてかつパーテーションが設置されていてプライベート感のあるビジネスクラスの窓側席の方が好みです。
American Airlines:B777-300ER Businessclass Cabin
電源コンセントは各シートに一口ずつ用意があり、日本のプラグをそのまま差し込めます。
座席のリクライニングはボタンで操作できます。
American Airlines:Businessclass Amenity Goods(DFW→GRU)
アメニティグッズは、ファーストクラスと同じくアメリカ発祥のファッションブランドのCOLE HAAN(コール・ハーン)製。
ファーストクラスが革製ポーチだったのに対し、ビジネスクラスはナイロン製の巾着袋。
機内Wi-Fi(有料)
American Airlines:Inflight Wi-Fi
機内WiFiが使えました。ファーストクラスやビジネスクラスの乗客も特別なバウチャーがない限りは、原則有料。
2時間12USD、4時間17USD、それ以上のご利用は19USDかかります。
American Airlines:Inflight Wi-Fi
指定されたURLにアクセスして、プランを選択、クレジットカード情報を入力するとすぐにインターネットへアクセスできました。
機内食
ファーストクラス(LHR→DFW)
American Airlines:Firstclass In-Flight Meal LHR→DFW(Dinner)
今回搭乗した便(LHR→DFW AA79便)のファーストクラスの機内食は、離陸直後のディナーと着陸前の軽食、2回提供されました。
英国発のアメリカン航空...料理が不味いと言わている*米英のコラボなので覚悟はしていましたが、予想通り不味かったです。(*個人的には、アメリカのハンバーガーやホットドッグは大好きです)
American Airlines:Firstclass In-Flight Meal LHR→DFW(Dinner)
スターターのアボガドサラダ。食器のあちこちに食材やソースが付着していて汚らしく感じましたが、これは美味しかったです。バゲットにピリ辛のアボガドを乗せて頂きました。
American Airlines:Firstclass In-Flight Meal LHR→DFW(Dinner)
2品目のスープは、水の配分を間違えて作ってしまったドロドロのプロテインのようで、一口でギブアップ。
American Airlines:Firstclass In-Flight Meal LHR→DFW(Dinner)
無類のサラダ好きですが、こちらのサラダは頂けません。洋梨だけ食べました。
American Airlines:Firstclass In-Flight Meal LHR→DFW(Dinner)
メインで選択した牛頬肉のシチューは、ソースの味付けは好みでしたが、お肉がレバーと思うほどの臭みがしたので残しました。
食べられるものがほとんどなかったので、メインを終えた時点でも空腹でした。
American Airlines:Firstclass In-Flight Meal LHR→DFW(Dinner)
デザートのチョコレートサンデーはハーゲンダッツの商品。アメリカらしくしつこいほどの甘さで美味しかったです。最後の最後で美味しい食べものにありつけました。
とはいえ、機内食に希望が持てないことがよくわかったので、着陸2時間前の軽食はパス。
ビジネスクラス(DFW→GRU)
American Airlines:Businessclass In-Flight Meal DFW→GRU(Dinner)
続いては、ビジネスクラスの機内食を紹介します。
こちらの便(DFW→GRU AA963便)も、離陸直後のディナーと着陸前の軽食、2回提供されました。
LHR→DFWの機内食に失望したので、今回はホテルやラウンジで食事を済ませて機内食はパスしようとも考えましたが、やはり取材のためにわざわざこのフライトを選んだので、意を決してオーダーしました。
しかし、やはり不味かったです。
American Airlines:Businessclass In-Flight Meal DFW→GRU(Dinner)
前菜のロメインサラダとスモークサーモンロール、パン。
この中では群を抜いて美味しかったのはパン。バターをたくさん付けて頂きました。
American Airlines:Businessclass In-Flight Meal DFW→GRU(Dinner)
American Airlines:Businessclass In-Flight Meal DFW→GRU(Dinner)
レタスが固く、味付けも不思議で美味しくありません。
無類のサラダ好きですが、一口でギブアップ。
American Airlines:Businessclass In-Flight Meal DFW→GRU(Dinner)
メインのバーベキューチキンは豪快な盛り付け。
こちらも鶏肉は食べずに、ポテトだけ食べて飢えを凌ぎました。
American Airlines:Businessclass In-Flight Meal DFW→GRU(Dinner)
デザートはハーゲンダッツのチョコレートサンデーを迷わずオーダー。
LHR→DFWのファーストクラスで食べたサンデーと同じものを提供していて、やっぱり美味しかったです。
1食目はパンとポテトとサンデーでなんとか飢えを凌ぎました。
American Airlines:Businessclass In-Flight Meal DFW→GRU(Breakfast)
着陸1時間前から提供される朝食。
調理の必要がない既製品ばかりだからなのか、1食目とは打って変わってパン、ヨーグルト、フルーツすべて美味しかったです。お腹が空いていたこともあってシナモンロールをお代わりしました。朝日を眺めながら優雅なひと時を過ごせました。
あとがき
今回の機材(B777-300)はファーストクラスの中央ペア席よりも、ビジネスクラスの窓側1人席の方が個室感があって落ち着けることが分かりました。
機内食は口に合わずほとんど食べられませんでしたが、シート(ビジネスクラス)の座り心地がよく、CAの方はテキパキした振る舞いで仕事が早く、想像していたよりもずっとずっと良かったので、機会があればリピートしたいです。日本発ならJALと同様に「くろぎ」プロデュースの機内食を提供しているので、美味しそうです。
JAL機内食「くろぎ」についてはこちらをお読みください。