このページでは、キャセイパシフィック航空のマイレージプログラム「アジアマイル」が貯まるクレジットカードを紹介します。
「アジアマイル」は、キャセイパシフィック航空の特典航空券を発券しやすいこと、アジアとヨーロッパ間をはじめいくつかの路線で少ないマイル数で特典航空券を発券できることなど、限られた方法ですが他社と比べてお得に特典航空券を発券できるマイレージプログラムです。
私も2018年にアジアマイル115,000マイル(+1853HKD)を使ってNRT-MAD-[surface]-HEL-NGO-TPE-[surface]-TSA-HNDのビジネスクラス往復特典航空券を発券しました。同じワンワールド加盟航空会社のイベリア航空とフィンエアーのビジネスクラスに乗ることができました。
その時の発券内容はこちら。
日本国内に流通しているクレジットカードの中でアジアマイルを貯めることができるのは、三菱UFJニコス株式会社とアメリカン・エキスプレス・ジャパン株式会社が発行する一部のカードのみ。そのうち、今回は7枚を紹介(ビジネスカード等、一部のカード紹介を省略)。
それぞれ年会費や、用途によってアジアマイルの加算レートも違いますが、アジアマイルを貯めることだけを目的にするなら、年会費が安くてそこそこマイルが貯まるキャセイパシフィック MUFGカード ゴールド(年会費5,000円(税別)/100円=国内1マイル、海外1.5マイル)か、加算レートNo.1のキャセイパシフィックMUFGカード プラチナ(年会費25,000円/100円=国内1.5マイル、海外2マイル)がおすすめ。
並行して他の航空会社のマイルも貯めたい場合は、アメリカン・エキスプレス・ジャパン株式会社が発行するクレジットカードも候補に検討するのもよいでしょう。
詳細はアジアマイルが貯まるクレジットカード比較表(7枚)を参照。
他社のマイル(40社以上)が貯まるクレジットカードはこちらの記事で紹介。
目次
アジアマイルが貯まるクレジットカード比較表(7枚)
今回紹介するアジアマイルが貯まるクレジットカードは次の7枚。
- キャセイパシフィック MUFGカード ゴールド
- キャセイパシフィックMUFGカード プラチナ
- スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード(SPGアメックス)
- アメリカン・エキスプレス・カード(アメックスグリーン)
- アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(アメックスゴールド)
- アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード(スカイトラベラー)
- アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード(スカイトラベラープレミア)
おもなスペックは次の通り(テーブルは横にスライドします)。
先に述べた通り、アジアマイルを貯めることだけを目的にするなら、年会費が安くてそこそこマイルが貯まるキャセイパシフィック MUFGカード ゴールド(年会費5,000円(税別)/100円=国内1マイル、海外1.5マイル)か、加算レートNo.1のキャセイパシフィックMUFGカード プラチナ (年会費25,000円/100円=国内1.5マイル、海外2マイル)がおすすめ。並行して他の航空会社のマイルも貯めたい場合は、アメリカン・エキスプレス・ジャパン株式会社が発行する5枚のクレジットカードも候補に検討すべし。
アメックスの中では、一般加盟店でのマイル加算レートが高いのがSPGアメックス。航空券を買うならスカイトラベラーカードとスカイトラベラーカードプレミア、AmazonとApp Storeの利用するなら アメックスグリーンを使えばマイル加算レートが上がります。
カード名 | ![]() キャセイパシフィック MUFGカード ゴールド |
![]() キャセイパシフィック MUFGカード プラチナ |
![]() SPGアメックス |
![]() アメックスグリーン |
![]() アメックスゴールド |
![]() スカイトラベラー |
![]() スカイトラベラープレミア |
初年度年会費(税別) | 5,000円 | 25,000円 | 31,000円 | 12,000円 | 29,000円 | 10,000円 | 35,000円 |
次年度年会費(税別) | 5,000円 | 25,000円 | 31,000円 | 12,000円 | 29,000円 | 10,000円 | 35,000円 |
国際ブランド | Master Card | アメックス | アメックス | アメックス | アメックス | アメックス | アメックス |
Apple Pay | × | × | QUICPay | QUICPay | QUICPay | QUICPay | QUICPay |
搭載電子マネー | × | × | QUICPay | QUICPay | QUICPay | QUICPay | QUICPay |
事前入金システム | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
アジアマイル マイル加算レート 一般/100円あたり |
国内:1マイル 海外:1.5マイル |
国内:1.5マイル 海外:2マイル |
1~1.25マイル | 0.8マイル | 0.8マイル | 1マイル | 1マイル |
アジアマイル マイル加算レート 特約店/100円あたり |
キャセイ航空券: さらに+1マイル |
キャセイ航空券: さらに+1マイル |
提携ホテル:4マイル~* | Amazon.co.jp:2.4マイル** Yahoo! JAPAN:2.4マイル** App Store:2.4マイル** JALオンライン:2.4マイル** H.I.S.オンライン:2.4マイル** アメリカン・エキスプレス・トラベル:2.4マイル** |
提携航空会社:3マイル*** | 提携航空会社:5マイル*** | |
加算可能マイル | ワンワールド加盟 アジアマイル/CX |
ワンワールド加盟 アジアマイル/CX |
計40種以上 スターアライアンス加盟 |
計15種 スターアライアンス加盟 ANAマイレージクラブ/NH SAS ユーロボーナス/SK クリスフライヤー/SQ ロイヤルオーキッドプラス/TG ワンワールド加盟 アジアマイル/CX プリヴィレッジクラブ/QR フィンエアー・プラス/AY Avios/BA スカイチーム加盟 クラブ・ミッレミリア/AZ フライング・ブルー/AF/KL ダイナスティ・フライヤー/CI スカイマイル/DL その他 エティハド ゲスト/EY エミレーツ・スカイワーズ/EK フライングクラブ/VS |
*Marriott Bonvoyロイヤルティプログラム参加ホテルでのご利用で1USD=12.5Marriott Bonvoyポイント≒4.2マイル
**上限は年間80,000アジアマイル分(100,000ポイント分)
***対象の特約店や加算条件はアメリカン・エキスプレス®・スカイ・トラベラー・カード/プレミア・カードの章を参照
アジアマイルが貯まるおすすめクレジットカードの詳細
キャセイパシフィックMUFGカード ゴールド/プラチナ
三菱UFJニコス株式会社が発行しているキャセイパシフィックMUFGカード ゴールド(年会費5,000円/税別)とキャセイパシフィックMUFGカード プラチナ(同25,000円/税別)は、いずれもキャセイパシフィック航空との提携カードで、カード利用金額に応じてアジアマイルが貯まります。
アジアマイルが貯まるクレジットカード比較表(7枚)で触れた通り、年会費は比較的安く、加算レートが高いのでアジアマイルを貯めることが目的ならおすすめ。気軽にアジアマイルを貯めるなら年会費5,000円のキャセイパシフィックMUFGカード ゴールドでキマリ、それなりにカード利用額が多いなら100円で国内1.5マイル・海外2マイルが貯まるキャセイパシフィックMUFGカード プラチナも選択肢に検討して良いでしょう。
下記の比較表の通り、ゴールドとプラチナのスペック上の違いは、マイル加算レートの他にも、使用できる加盟店(国際ブランド)や空港ラウンジサービス、コンシェルジュデスクサービスなど、多岐にわたります。十分吟味してください。
カード名 | ![]() キャセイパシフィック MUFGカード ゴールド |
![]() キャセイパシフィック MUFGカード プラチナ |
初年度年会費(税別) | 5,000円 | 25,000円 |
次年度年会費(税別) | 5,000円 | 25,000円 |
国際ブランド | Master Card | アメックス |
Apple Pay | × | × |
搭載電子マネー | × | × |
アジアマイル マイル加算レート 一般/100円あたり |
国内:1マイル 海外:1.5マイル |
国内:1.5マイル 海外:2マイル |
加算可能マイル | ワンワールド加盟 アジアマイル/CX |
ワンワールド加盟 アジアマイル/CX |
国内空港ラウンジ特典 |
国内6空港(国際線) 指定の提携ラウンジへ無料アクセス |
国内31空港 プライオリティ・パス提携ラウンジ 指定の提携ラウンジへ無料アクセス |
海外空港ラウンジ特典 | ハワイ ダニエル K イノウエ空港 上記空港の提携ラウンジ無料アクセス |
ハワイ ダニエル K イノウエ空港 プライオリティ・パス提携ラウンジ 上記空港の提携ラウンジ無料アクセス |
コンシェルジュサービス | × | 〇 |
手荷物空港宅配サービス | × | 〇 |
スターウッド プリファード ゲスト®・アメリカン・エキスプレス®・カード
スターウッド プリファード ゲスト®アメリカン・エキスプレス・カード(通称:SPGアメックス、年会費31,000円)は、アメリカン・エキスプレス・ジャパン株式会社が発行するマリオット・インターナショナルとの提携カードです。
アジアマイルの加算レートは、100円あたり最大1.25マイル*、一般加盟店の利用では、キャセイパシフィックMUFGカード プラチナ(100円=1.5マイル)に次いで高い加算レートです。
*ポイント加算対象外の加盟店、100円=3Marriott Bonvoyポイントとして換算されない加盟店が一部あります。
私の考える、SPGアメックスの優位性は次の3点。
- 貯めたポイントを40種類以上のマイルに交換できること
- マリオットホテルでの利用は1USDあたり4.16マイル貯まること
- 年1回マリオットホテルに無料宿泊できること
1つ目の「貯めたポイントを40種類以上のマイルに交換できること」について。カードの利用金額に応じて貯まるMarriott Bonvoyポイントは、アジアマイルの他にも、JALマイル、ANAマイルをはじめ40種類以上のマイルに交換できるので、色々なマイルを並行して貯めたい人にはSPGアメックスを選択するメリットは大きいです。行先や目的に応じて様々な特典航空券を発券する人におすすめです。
2つ目の「マリオットホテルでの利用は1USDあたり4.16マイル貯まること」については、マリオット・インターナショナル提携ホテルでSPGアメックスを利用すると、1USDにつき12.5Marriott Bonvoyポイント(4.16~5.2マイル相当)を獲得できます。出張や旅行で、マリオット・インターナショナル提携ホテルに宿泊する機会が多い人なら、キャセイパシフィックMUFGカード プラチナよりもたくさんアジアマイルを貯めることができます。
3つ目の「年1回マリオットホテルに無料宿泊できること」について。31,000円(税別)の高額年会費がネックに思われがちですが、毎年カード継続時(2年目以降)に、世界各地のマリオットボンヴォイに加盟するホテルの2名1泊の無料宿泊特典(対象外ホテルあり)が贈呈されるので、高級ホテルに泊まることに魅力を感じる方にとっては年会費以上の恩恵を受けられます。
SPGアメックスのさらに詳しい情報はこちらのページでご確認ください。
国内にあるマリオット・インターナショナル提携ホテルはこちらのページで確認できます。
アメリカン・エキスプレス®・カード/ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス®・カード(年会費12,000円(税別))と、上位カードにあたるアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード(同29,000円(税別))も、貯めたポイントをアジアマイルに交換できます。交換レートはどちらも同じなのでマイルの獲得だけを目的にするなら年会費の安いグリーンのアメリカン・エキスプレス®・カードを、+アルファの特典が欲しいならアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードを選択するのが良いでしょう。
しかし両者の機能差は"あまり"ないので、個人的にはグリーンのアメリカン・エキスプレス®・カードがおすすめ。両者のスペック比較は以下の記事で詳しく紹介しています。(「グリーンカードとゴールドカードの機能差は"あまり"ない」の章を参照)
アジアマイルへの交換レートは通常100円あたり0.8マイル。キャセイパシフィック MUFGカード プラチナやSPGアメックスと比べて加算レートは劣りますが、年間参加費として3,000円(税別)を支払いメンバーシップ・リワード・プラスというボーナスポイントプログラムに登録すれば、Amazon.co.jp、App Store、iTunes Store、App Store等の利用時の加算レートが3倍(100円=2.4マイル)になるので、これらの利用金額が多いならSPGアメックスよりもたくさんのアジアマイルが貯まります(上限は年間100,000ポイント分=80,000アジアマイル)。
ボーナスポイントプログラムが適用される対象は次の通り。適用条件や例外等は引用元のページをご確認ください。
Yahoo! JAPAN
ヤフーショッピング
ヤフオク︕(Yahoo!かんたん決済)
ヤフー官公庁オークションiTunes Store/App Store
iTunes Store
App Store
iBooks
Apple MusicJAL公式ウェブサイト(www.jal.co.jp)にてオンラインでご購⼊の商品
JAL国内線・国際線航空券
JALPAK国内・海外ツアー商品H.I.S.の公式ウェブサイト(www.his-j.com)にてオンラインでご購⼊の商品
海外航空券
事前決済となる海外ホテル
海外航空 + ホテル(セット販売)
海外パッケージツアー
海外オプショナル・レンタカーアメリカン・エキスプレス・トラベルオンライン
Amazon.co.jp
Amazon.co.jp
Amazonマーケットプレイス
Kindle本
Amazon Business
アメリカン・エキスプレス®・スカイ・トラベラー・カード/プレミア・カード
券面が青色のアメリカン・エキスプレス®・スカイ・トラベラー・カード(年会費10,000円(税別)/以降、スカイトラベラーカード)と赤色のアメリカン・エキスプレス®・スカイ・トラベラー・プレミア・カード(同35,000円(税別)/以降、スカイトラベラープレミア)は、通常の支払いで100円につき1アジアマイル相当のポイントが貯まります。
先ほど紹介したアメックスグリーンとアメックスゴールドの加算レートは100円につき0.8マイル。スカイトラベラーの方がたくさんアジアマイルが貯まり、年会費も安いので、通常時の加算レートのみを考慮すれば(ボーナスポイントプログラムを考慮しなければ)、スカイトラベラーの方がコストパフォーマンスが高いのは明らかです。
さらに、年間200万円までは提携航空会社(28社)の航空券、提携旅行代理店(2社)の指定旅行商品の購入で、スカイトラベラーカードは100円の利用につき3ポイント(通常の3倍)、スカイトラベラープレミアは5ポイント(通常の5倍)貯まります。つまり、100円の利用につきアジアマイルが3~5マイルも貯まります。
提携特約店は次の通り。
アシアナ航空
アリタリア-イタリア航空
ヴァージン アトランティック航空
エア タヒチ ヌイ
ANA
エールフランス航空
エティハド航空
エバー航空
エミレーツ航空
オーストリア航空
ガルーダ・インドネシア航空
カンタス航空
キャセイパシフィック航空
KLMオランダ航空
シンガポール航空
スイス インターナショナル エアラインズ
スカンジナビア航空
スターフライヤー
タイ国際航空
大韓航空
チャイナエアライン
デルタ航空
日本航空
バニラエア
フィリピン航空
フィンランド航空
ブリティッシュ・エアウェイズ
ルフトハンザ ドイツ航空
日本旅行
アップルワールド
提携航空会社28社、提携旅行代理店の航空券や旅行商品を円建てで航空会社のウェブサイトから直接カード購入した場合に優待レートが適用。
たとえば、航空券をたくさん買う人、出張時に航空券代金を個人で立て替えている人はこれらのカードを使うだけで他のどのカードよりもたくさんのアジアマイルを貯めることができます。航空券をたくさん買う人に一押しのカードです。円貨建ての場合のみボーナスポイントが適用されるので海外発券をされる際はご注意を。
関連記事
アジアマイルを使用したおすすめ特典航空券
アジアマイルを使用した特典航空券必要マイル数一覧
準備中
搭乗記・特典航空券関連
2018年にアジアマイル115,000マイル(+1853HKD)を使ってNRT-MAD-[surface]-HEL-NGO-TPE-[surface]-TSA-HNDのビジネスクラス往復特典航空券を発券しました。同じワンワールド加盟航空会社のイベリア航空とフィンエアーのビジネスクラスに乗ることができました。
イベリア航空の成田→マドリッドのビジネスクラス搭乗記はこちらです。搭乗した、IB6800:成田-マドリード便は、日本発国際線の中で(当時)最もフライト時間の長い(14時間15分)路線ですが、快適なシートと美味しい機内食、丁寧なスタッフの接客のおかげで疲れを感じることなく存分に楽しめました。
フィンエアーのヘルシンキ→成田のビジネスクラス搭乗記はこちら。ヘルシンキ→名古屋の特典航空券を発券していましたが、当日欠航に伴い成田便に振り替えてもらいました。おかげで最新鋭のA350-900に乗ることができました。
クレジットカード関連
今回紹介したアメックスが発行するクレジットカードの機能や特典をあらゆる視点で解説した記事です。マイル以外のスペックに興味がある方はお読みください。
アメックスグリーン、アメックスゴールドのボーナスポイントプログラムの詳細は次のページで確認できます。