ジャカルタへ向かうためにJALのファーストクラスに乗りました。間違えました、JALのファーストクラスに乗るためにジャカルタへ向かいました。
成田発ジャカルタ行きのファーストクラスは2017年2月28日から機材変更により廃止されてしまいました。私が搭乗したのは2月上旬、ギリギリのタイミングでしたね。このページでは、2月に搭乗した成田→ジャカルタのJALファーストクラスの様子を紹介します。
JL725便:成田→ジャカルタ
JL725便は成田国際空港からインドネシアの首都ジャカルタのスカルノハッタ国際空港へデイリー運航しています。スカルノハッタ国際空港までの運航時間は公式で7時間45分、バリのデンパサール国際空港に次いで日本から2番目に遠い東南アジアの空港です。
機材:B777-300ER/W84
現在は機材変更によりB787-9で運航していますが、当時はB777-300ERで運航していました。B777-300ERは、国際線ファーストクラスを搭載した唯一の機材でJALの旗艦機体。現在はロンドン、パリ、ニューヨークなどの欧米路線に限り就航していますが、当時は成田-ジャカルタ便(一部)とシドニー便もB777-300ERだったため、ファーストクラスがありました。
B777-300ERのコンフィギュレーションはW84の1種類のみ。したがって、機材がB777-300ERであれば、必ずファーストクラスのシートがあります。ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスの4クラス設定で、合計244名の乗客を収容できます。
チェックイン・ファーストクラスラウンジ
6時30分にヒルトン成田から無料送迎バスで空港へ向かい、7時前に到着。チェックインカウンターのオープンと同時に手続きを済ませます。
出国後はJALファーストクラスラウンジで朝食を楽しみました。JALファーストクラスラウンジの様子は次の記事をお読みください。
機内:ファーストクラス JAL SUITE
JALのファーストクラスのシートタイプはJAL SUITE1種類。中東や東南アジアのエアラインのような派手さや斬新さはなく、ブラウンを基調とした落ち着きのあるシックなデザインです。革張りのシートの座り心地は抜群です。
配列は1-2-1 x 2の合計8席。中央の2席の間はパーテションの上げ下げができるので、1人でのフライトもプライバシーを確保できます。
フラットにするとおよそ2mの長いベッドになります。縦幅、横幅ともに十分なスペースです。
当日は、ファーストクラス8席に対して乗客は私を含めて3名。いつでも好きな時間に寝れるようにと、空席にベッドメイクを施して頂きました。敷布団は浅田真央さんが広告塔のエアウィーヴ製。片面がハードタイプ、もう片面がソフトタイプです。
多彩な収納スペース。小物を入れる場所にも困りません。
アメニティポートはスペインの高級ブランドであるLOEWE(ロエベ)、資生堂の男性用スキンケアグッズと一緒に配布されました。
アメニティポーチの中身は、歯磨きセット、耳栓、ヘアブラシ、リップクリーム、ポケットティッシュ、香水、アイマスク、モイスチャーマスク。
機内食:和食(Produce By 龍吟)
機内食は和食と洋食の用意があります。当時のJL725便は、スターシェフがプロデュースしている機内食「BEDD(ベッド)」の対象路線で、和食は六本木にある「日本料理 龍吟」、洋食は神谷町にある「SUGALABO」のシェフがプロデュースした機内食が提供されました。どちらも人気店でなかなか予約が取れません。
今回は「日本料理 龍吟」をリクエストしました。
普段機内ではアルコールは飲みませんが今回は食前にシャンパンSALON(サロン)を頂きました。
飲みやすかったです。
シャンパンとともに小皿のアヴァンアミューズを頂きます。
続いては、キャビアセット。CAさんのおすすめで提供頂いた洋食「SUGALABO」オリジナルの前菜です。モナカにキャビアとミモザクリームを挟んで食べます。ファーストクラスでは、和食を選んだ乗客にもお酒を飲んでいる場合にはキャビアを提供することもあるとのこと。
いよいよ和食のコースがはじまります。まずは、季節の小皿。日の丸から時計回りに、厚焼き玉子、数の子のお浸し、うにと湯葉豆腐の冷製あんかけ、サワラとカブの油ネギ和え、美明豚の煮込み。機内食とは思えないほどの繊細な造りに感心しました。
お椀は、車海老の雑煮仕立て。
3品目の海鮮でもキャビアが登場。手前にある帆立貝と甘海老の昆布〆に混ぜて頂きます。機内でも新鮮なお魚が頂けるのは嬉しいです。
台の物は、和牛フィレ肉のすき焼き風。お肉の味付けは濃いように感じましたが、美味しく頂けました。機内炊飯のお米は台北やバンコク路線のビジネスクラスで提供される俵ご飯よりもフカフカしていて美味しく感じました。龍吟オリジナルのちりめん山椒と合わせて頂くとご飯がより進みます。味噌汁も機内とは思えないくらい美味しかったです。
デザートは、プリン、みかんのジュレ、ピスタチオ仕立ての松風の3点。
中でもプリンは「六本木ぷりん」という名称で、龍吟のお店でも提供されているものです。コクがあって美味!!
着陸前には、アラカルトメニューからフルーツを注文。カットも美しく、それぞれのフルーツの食べごろが吟味されていて鮮度も抜群。ビジネスクラスで頂くフルーツとはレベルが違いますね。何個でも食べたい!!
あとがき
食後に窓から景色を眺めたり、パソコンで仕事をしていたらあっという間にジャカルタに到着。
今回のフライトは「JAL最高」の一言に尽きます。チーフの方には色々とご配慮頂き、感謝の言葉しかありません。ますますJALが好きになりました。ここ数年はANAが攻勢を仕掛けていますが、JALも負けずに頑張ってほしいと思いました。