先日、成田発バンコク行きのJALの717便に乗った時の話。日本料理店「くろぎ」の黒木純シェフ監修による機内食をはじめて頂きました。
2016年から東京にある日本料理店「くろぎ」と提携し、日本発の一部路線のビジネスクラスで黒木純シェフ監修による機内食を提供しています。しかし、名古屋発のバンコク行きや羽田深夜発便は提供対象外の路線のため、これまではチャンスがなく、今回はじめて該当路線に乗れました。
黒木純シェフの経歴や提供対象路線などについては、以下のJAL公式サイトをお読みください。(対象路線は最新の情報が反映されていません。ご注意ください)
名古屋発バンコク行きのビジネスクラスのシートは足元が低く完全にフラットにならない「ライフラットタイプ」なのに対して、成田発の717便はJAL SKY SUITEシリーズが導入され「フラットシート」です。やはり機材においても東京発が優遇されています。
くろぎの献立は原則3か月で変更されますが、前菜、台の物(メイン)、甘味(デザート)の3回に分けてサーブされるスタイルは同じです。
今回はくろぎを事前予約しました。召し上がりたい料理が決まっている場合は、事前予約サービスのご利用をおすすめします。
離陸して間もなく機内食の提供が始まります。
まず木箱に包まれた前菜が登場。写真左下の赤い鶴は箸置きです。
左上から時計回りに、揚げだし豆腐鮑、出汁巻巻玉子と海老の艶煮、筑前煮、鮪 蛸のお造り・酢蓮根・こんにゃく田楽、チキン南蛮 菜の花。
味はもちろんのこと、見た目も美しく完成度の高さに驚きました。
先日紹介したエバー航空機内食の日本料理なかむらやANAをはじめ、各社工夫を凝らした機内食を提供しています。
台の物(メイン)は、牛すき焼きと焼鮭。
まず、ご飯について、通常JAL短距離国際線は俵型ですが、くろぎの場合はお椀にふっくら入れられた炊き立てご飯が提供されます。味も食感も比べ物にならないほど良いです。
牛すき焼き用の温泉玉子を入れて頂きます。
機内でのお肉は固めの焼き加減になりがちですが、くろぎのお肉は柔らかく仕上がっていて、すきやき風味もしっかりと染み込んでいました。
甘味はもなか。皮とあんを袋から取り出して自作するスタイル。温かい緑茶と一緒に美味しく頂きました。
同じキャリアで同じ行き先でありながら名古屋発とは大違い、東京との格差を見せつけられました。名古屋発でも往路ならスムーズに成田で乗り継ぎできるため、今後バンコクへ行く時は成田経由も選択肢に入れて検討します。