LATAM Airlines Brazil:A350-900 Businessclass Cabin
LATAMブラジル航空のビジネスクラスの様子を紹介します。
LATAMブラジル航空は、JAL/日本航空と同じワンワールドに加盟するブラジルの航空会社。以前はTAM航空という社名で運航していましたが、2012年にチリのLAN航空と合併、LATAM航空グループの一員になりました。
今回は、サンパウロのグアルーリョス国際空港(GRU)発、ニューヨークのジョンエフケネディ空港(JFK)着、JJ8080便のビジネスクラスを利用しました。
同社最新鋭のエアバスA350-900に搭乗しましたが、機内Wi-Fi未搭載、不味い機内食など、残念なフライトでした。とはいえ、シートは心地がよくマットレスが支給されてぐっすり眠れたので、深夜の長距離移動と割り切れば悪くはありません。
目次
A350-900:シート&設備&アメニティ(機内WiFiなし)
LATAM Airlines Brazil:A350-900 SeatMap
画像引用元:SeatGuru Seat Map LATAM Brasil Airbus A350-900 (359)
機材は2015年に登場した次世代機、エアバスA350-900。LATAMブラジル航空は前身のTAM航空の時代に同機の導入を決定し、LAN航空との合併後に受領しました。
おもに北米やヨーロッパへの長距離路線に投入しています。
座席数はビジネスクラス(プレミアムビジネスクラス)30席、エコノミークラス318席の合計348席。JALやANAがフラッグシップ機として導入しているボーイングB777-300ERとキャパシティはほぼ同じ。
上のシートマップの通り、ビジネスクラスキャビンとエコノミークラスの間にあるゲートから搭乗したため、ビジネスクラスキャビンにエコノミーの乗客が通行することなく落ち着いたボーディングタイムを過ごせました。
LATAM Airlines Brazil:A350-900 Businessclass Cabin
LATAM Airlines Brazil:A350-900 Businessclass Cabin
LATAM Airlines Brazil:A350-900 Businessclass Cabin
ビジネスクラスキャビンのシート配列は2-2-2。他社のA350シリーズは全席通路に面している1-2-1の配列が主流、2-2-2の配列は私の知る限りLATAMブラジル航空だけ。気心知れた家族や友人との旅行ではニーズは高い一方、1人利用の際は隣人への配慮が必要なので不人気です。当日は幸いにもビジネスクラスの稼働率は50%以下で隣は空席、終始快適でした。
シート自体は心地良く、マットレスも支給されたのでぐっすり眠れました。
このシートは「ジャーニー(Journey)」という名称で、ジャムコという日本企業が導入しています。
航空機内装品大手のジャムコ(7408)は2月5日、エアバスA350 XWB向けビジネスクラスシート「ジャーニー(Journey)」を搭載した最初の機体が、現地時間1月25日に就航したと発表した。
記事引用元:ジャムコ製シート、TAM航空のA350に初搭載 ビジネスクラスに
LATAM Airlines Brazil:A350-900 Businessclass Cabin
リクライニングコントローラーはタッチパネルではなくボタン式。テーブルやスイッチには目立つ傷がたくさんありました。運航を始めてわずか3年足らずでこの見映え。剥がれやすい素材なのかもしれません。
LATAM Airlines Brazil:A350-900 Businessclass Cabin
オットマンはシートをフラットに傾けると接地してベッドの一部になります。側面の蓋を開けると収納として利用できます。
座席には電源コンセントとUSBポートがありました。コンセントは日本のプラグをそのまま差し込められる形状でした。
LATAM Airlines Brazil:Businessclass Amenity Goods
ビジネスクラスの乗客には、ゼブラのアメニティポーチが配布されます。フランスのコスメブランドのロクシタンと提携。アイマスクはガソリンのような異臭がしました。
この他に、マットレス、掛け布団、枕が用意されました。パジャマとスリッパはありません。
機内Wi-Fiはありません。エアバスA350シリーズで機内Wi-Fi未搭載とは驚き。同じワンワールドメンバーのアメリカン航空AA950便は機内Wi-Fiが搭載された機材(ただし有料)なので、同路線でWi-Fiが必要な時はこちらのフライトをおすすめします。
LATAM Airlines Brazil:A350-900 Businessclass Cabin
機内食
LATAM Airlines Brazil:Businessclass In-Flight Meal GRU→JFK Menu List
同便の機内食は、およそ9時間半のフライトで離陸後のディナーと着陸90分前から始まる朝食の計2食。これまで経験したことのない不味さでした。
ディナー
LATAM Airlines Brazil:Businessclass In-Flight Meal GRU→JFK(Dinner)
離陸直後、出発地時刻で0時ごろにディナーが始まります。これほど遅い時間の食事に困惑しながらも取材のために眠い目をこすりながらいただきました。
メイン料理は3種類(ビーフ、魚、パスタ)から選択できます。デザート以外のすべての料理が一度にサーブされました。
LATAM Airlines Brazil:Businessclass In-Flight Meal GRU→JFK(Dinner)
ヤングコーンとトマトは美味しかったけど、他の野菜はまるで賞味期限切れのような異臭がしたのでパス。
LATAM Airlines Brazil:Businessclass In-Flight Meal GRU→JFK(Dinner)
「申し訳ないけど十分に温めることができなかった。それでも飲みますか?」とCAに聞かれ、承諾して飲んでみたけど、本当にぬるかった。
LATAM Airlines Brazil:Businessclass In-Flight Meal GRU→JFK(Dinner)
メインのリゾットは食感がぶよぶよ、極端な薄味のためパス。驚きのテイスト。
LATAM Airlines Brazil:Businessclass In-Flight Meal GRU→JFK(Dinner)
フルーツは固くて食べごろではありません。ぶどうだけ食べましたが。
食後のホットコーヒーは、ぬるくて酸っぱくて苦くて不味かった。
結果、ほとんど食べることができませんでした。遅い時間まで起きてたのに残念。
朝食
LATAM Airlines Brazil:Businessclass In-Flight Meal GRU→JFK(Breakfast)
LATAM Airlines Brazil:Businessclass In-Flight Meal GRU→JFK(Breakfast)
朝食はヨーグルトやコンフレークなど、市販品(調理が不要なもの)を確認してオーダーしたため、ディナーと比べて食べられる料理がたくさんありました。
スクランブルエッグは予想通り不味かったです。ハズレることはないだろうと考えていたトーストは、ガリガリのラスクのようで食べられませんでした。
あとがき(JALコードシェア便名で発券)
最後に、予約内容について簡単に紹介します。
今回搭乗したJJ8080便は、JALもコードシェア便として共同運航(JL5501)しているため、JALを通じて予約・発券できます。
今回のフライトは昨年末に購入したワンワールド世界一周航空券の一区間なので、所定の条件を満たせば同一運賃でJAL便名で発券できます。
JALダイアモンド会員の私にとって、JAL便名で発券した方がより多くのJALマイルとFOP(フライオンポイント)が貯まります。世界一周航空券のように同一運賃で便名を選択できるケースは、加算マイルなど考慮されるのをおすすめします。
下の記事では、はじめてワンワールドの世界一周航空券を発券した時のことを紹介しています。興味のある方はお読みください。(今回のフライトは2周目の世界一周航空券です)