今回はカンタス航空のファーストクラスの搭乗記です。機材は超大型旅客機エアバスA380です!
シドニーからロンドンへのフライトでカンタス航空(QF)001便を選択。ドバイを経由して合計24時間を超えるロングフライトでした。
目次
路線:QF001シドニー→ドバイ→ロンドン
QF001便はドバイを中継してロンドンへ向かいます。
旅程は次の通り。
・シドニー → ドバイ:14時間35分
・ドバイでトランジット:1時間45分
・ドバイ → ロンドン:7時間45分
合計24時間5分(トランジット含)のロングフライト。
いずれの区間も便名は同じ001便ですが、片方の区間だけ発券することもできます。したがって、ドバイ-ロンドン路線は本国オーストラリアに離着陸しない、いわゆる以遠権路線です。以遠権路線は運賃が安いことが多いのですが、下の画像の通り他社と比べて特別安くはありません。
画像:ドバイ - ロンドン路線ファーストクラス往復運賃(20170823-0827)
チェックイン~搭乗
シドニー国際空港・第1ターミナルの一画にあるカンタス航空ファーストクラス専用カウンターでチェックイン。
チェックインを終えてプライオリティレーンで手荷物検査、その後の出国審査は機械にパスポートを挿入して手続き完了。
カンタス航空ファーストクラスラウンジで出発までのひと時をのんびり過ごします。ラウンジの様子は次の記事をお読みください。
関連記事:カンタス航空 ファーストクラスラウンジ@シドニー・キングスフォードスミス国際空港
搭乗開始時刻にゲートへ向かうと長蛇の列。
ファーストクラスなので最優先で搭乗できると思いきや、A380は乗客が多いので混雑を避けるために後方座席のエコノミーの乗客から搭乗を開始しました。こんなケースがあるんですね、はじめての経験です!
機材と座席配列、ラウンジなど:エアバスA380-800
機材は総2階建て超大型旅客機のエアバスA380-800。
間近で見るとやはり迫力があります!
画像引用元:カンタス航空公式サイト
ファーストクラスは、1階にあたるメインデッキの先頭に14席あります。 1-1-1の横3列、すべての座席間に通路を挟んだゆとりのある座席配置です。
1階と2階を繋ぐ階段。機内に階段があるのはA380とB747だけ。
アッパーデッキ(2階)の先頭にラウンジがあります。家族や仲間同士でちょっとした歓談ができるスペースです。
ドリンクと氷もあります。
ファーストクラスシート
私が指定した座席は窓際の前から4列目の4A。
(JAL、タイ、ブリティッシュエアウェイズなど)これまでブログで紹介してきたファーストクラスのシートよりもずっと広いです。
離発着時は正面を向いていますが、リクライニングモードに切り替えると、上の写真のように窓側斜めに向きを変えて、シートを傾けることができます。このような仕様のファーストクラスシートは(私の知る限り)QFだけ。
→ 追記:アメリカン航空のB777-300ERのファーストクラスも斜めに傾けるタイプのシートでした。
前方から撮影。
中央のシートはこのようになっています。とにかく広いです。
壁に取り付けられたコントロールパネル(タッチパネルです)を使用してシートの向きやリクライニングを調節します。
サイドテーブルにはドリンクホルダーと小物入れ。便利。
アメニティ
離陸前にアメニティポーチ(写真奥)とパジャマ&スリッパ(写真手前)が配布されました。
アメニティポーチの中身で特筆すべき点は、カンタス航空ファーストクラスラウンジのスパでも使用している「ASPAR」の化粧水、乳液などが入っていること。フライト後に使ってみましたが香りや肌感がよく今も愛用しています。
パジャマは、マーティン・グラントというオーストラリアの有名な方がデザインされたそうです。(あまり覚えてないけど確かに)カッコよかった気がします。
スリッパは裏面にゴムが付いて機能的。
機内食
機内食は4回。
1. 夕食:シドニー ~ ドバイ
2. 軽食:シドニー ~ ドバイ
3. 軽食:ドバイ ~ ロンドン
4. 朝食:ドバイ~ ロンドン
どの料理も美味しくて満足のいく内容でした。カンタス航空ファーストクラスラウンジで提供されているアラカルトメニューよりも美味しかったです。
1. 夕食:シドニー ~ ドバイ
離陸してシートベルトサインが消えるとすぐに夕食の準備が始まりました。
夕食は次の8品。このうち、「2.スープ・サラダ」、「3.スモールプレート」、「4.メインプレート」、「7.デザート」はメニューの中から好きなものを選ぶプリフィックススタイルです。(「6.チーズ」はパスしました。)
1. カナッペ
2. スープ・サラダ
3. スモールプレート
4. メインプレート
5. サイドサラダ
6. チーズ
7. デザート
8. チョコレート
まずはシャンパン。銘柄はティタンジェの2006年ヴィンテージ。
カナッペの一口シュウマイと一口キャビア。
テーブルセッティング。
「オリーブオイルとバターどちらをお持ちしましょうか?おすすめはオリーブだよ」とおすすめされたのでオリーブオイルを頂きました。すると、それとよく合うパンを頂きました。温かくて香りも良くて柔らかい。
スープ&サラダからは、ブッラータのサラダをチョイス。
ポーチドエッグのような形をしたブッラータにナイフを入れると、とろとろのチーズが溢れこぼれてきました。そして野菜と絡めて食べると美味!以降すっかりハマってしまい、フライト後1週間で3回もブッラータを頂きました。このブームはしばらく続きそうなので、ブッラータの美味しいお店をご存じの方は教えてください。
続いてのスモールプレートもサラダをチョイス。野菜好きなのでいくら食べても飽きません。
底にはサーモンがギッシリ。アタリでした。とはいえ、メインディッシュの前にこのボリュームはきつかった。この時点ですでに満腹。
メインの前にまたサラダ笑。「サイドサラダ」が付くのを見逃していました。まさかのサラダ3回目。
メインプレートはオレッキエッテをチョイス。満腹でしたが美味しかったのでペロリと完食しました。大正解の選択でした!
デザートのキャラメルチョコレートアイス。
チョコレート。
食後に紅茶を飲んで、広いテーブルにパソコンを広げてしばらく仕事に集中。ほとんど機体の揺れがなくて快適でした。
2. 軽食:シドニー ~ ドバイ
ドバイ着陸前の軽食は、フルーツの盛り合わせを頂きました。カンタス航空ファーストクラスラウンジで頂いたフルーツよりも明らかに質のよいものを使用しています。
3. 軽食:ドバイ ~ ロンドン
ドバイ国際空港を離陸するとすぐに軽食のサービスが始まりました。フルーツを頂いたばかりなのでここはパスして寝ました。着陸2時間前に目が覚めた時に小腹がすいたので、朝食と一緒にステーキサンドウィッチを頂きました。
看板メニューのステーキバーガーは絶品でした。高級サブウェイといった感じです。
サクサクのパン生地と少し甘みのあるピリ辛ソース。毎日食べたいレベル。
4. 朝食:ドバイ~ ロンドン
朝食はメニューの中から好きなものだけ注文。バナナジュース、クロワッサン、オムレツ、フルーツをチョイス。
すべての料理が同時に提供されました。
オムレツは玉子焼きのようでした。地上で調理するようにふんわりと焼き上げるのは難しいのかもしれません。
あとがき
広いシートと親切なCAさんのおかげで24時間のロングフライトも快適に過ごせました。担当のCAさんは全員男性で、常に笑顔で親切に絵に描いたような紳士。ますますオーストラリアが好きになりました。
あと、ドバイ国際空港のトランジットでは、エミレーツファーストクラスラウンジを利用しました。
降機してファーストトラック経由して荷物検査(靴も脱ぎます)。その後エスカレーターを上がってファーストクラスラウンジへ。滞在時間はおよそ30分のため満喫できませんでしたが、とにかく広いことはわかりました。